今回は、『帯状疱疹後神経痛』の針治療をご紹介します。

まず帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、ヘルペスウィルスによって引き起こされるもので、
誰にでもなりうる疾患です。

水痘になり完治してもヘルペスウイルスが神経節の中に潜伏している状態になり、
ストレスや心労、過労、老齢、日光等の刺激などにより免疫力が低下すると、
ウイルスが再度増殖し生じます。
帯状疱疹の特徴は、神経痛のような疼痛と赤い発疹、小水疱です。

先日、当院にそのような患者さんが来院され、すぐに専門である皮膚科を紹介しました。
帯状疱疹自体は抗ウイルス薬を服用後、皮膚症状が治まると痛みも消えますが、
中にはその後もピリピリした痛みが続くことがあります。
これを『帯状疱疹後神経痛』といいます。

皮膚科に紹介した患者さんは、帯状疱疹の皮膚症状が治まった後も
神経痛によるピリピリした痛みで夜間に目が覚めてしまうとの事でした。
『帯状疱疹後神経痛』には、鍼治療が大変効力を発揮します。

当院での針治療後、痛みはなくなり治療を終了しました。
早期針治療の良い例でした。
治療を終えて卒業される患者さんを見送るときが一番うれしいときです。


柔道整復療養費の算定基準の見直しのため、
平成22年6月1日施術分より保険診療の窓口負担金額が
かわります。
詳しくは、院内掲示をご確認下さい。
2010.05.15 めまいの治療
季節の変わり目、環境の変化とさらに今年の気温変化の激しさは
体に大きな負担となりますね。

年々ひどくなる異常気象のせいなのか、今年はめまいの症状に悩まれて
来院される方が多いと感じます。

めまいは発症後、いかにはやく治療を開始するかが早期回復の
ポイントだといわれています。

まずは、脳神経外科・耳鼻科・内科を受診しましょう。
そこで異常がない場合は鍼灸マッサージ治療をおすすめします。

当院では、治療後症状が緩和され、現在は再発予防の通院に
切り替えている方もいます。
具体的には、足の外くるぶしの下にある「申脈」(しんみゃく)という
ツボの治療を行っております。