サッカーを週に3~4回する小学生。特にぶつけた捻った等はないとのこと。

来院時膝蓋骨(膝のお皿)の下に腫れがあり走ったりジャンプをすると痛みがあった。
腫れが強く引き出しテストが陽性だったため靭帯損傷や膝蓋骨の骨折の疑いがあったため
整形外科を紹介した。

レントゲンを撮り骨には異常なく使い過ぎによるジャンパー膝と診断された。
先ず炎症を取る為アイシングをしその後超音波治療を施す。更にサポーターをする様に指導。
使い過ぎによる炎症なので片足でケンケンをしても痛みが無くなるまで運動の制限をしてもらう。

3回目で痛みは半分以下になり約2週間で日常生活に支障がでなくなった。
本人より競技の復帰の希望もあり無理しない程度にすることを条件として復帰させた。
その後来院し最初は痛みが無かったがだんだん強くなり練習を中止したとのこと。

こういった使い過ぎによるスポーツ障害は競技への復帰時期の判断が非常に難しい。
特に年齢層が低い程復帰への希望が強く更に障害への認知が少ないことが多い。
これから先長く競技を続けたいのであればしっかりと安静を保持し休む事が重要である。

何よりも、そのことを本人そして親子さんに理解させる事がとても大切になる。

●患者様データ
男子児童