2013.10.16 肉離れ
肉離れとは自家筋力により急激に筋肉が収縮し、筋膜や筋繊維の一部が損傷された状態。
今回の患者様は普段全く運動をしておらず、準備運動をしないままに急にダッシュをした際、
左下腿内側部にバチッと音してその場にたおれこんだとの事。

来院時強い腫張、内出血はなかったが一人では歩けず、人に肩を貸してもらい疼痛のある左足を引きずりながらやっと歩いている状態。
一般的に内出血、腫張が強く触診し陥凹が触知出来る場合筋断裂を起こしている事が多いがこの方は筋断裂の可能性は低かった。

受傷直後に来院されたので先ずはアイシングを施しその後急性期の超音波治療を施す。
更に筋肉のサポートをするテーピングと張を押さえるテーピングをし、整形外科を紹介。
また出来るだけ痛みを出さない事が重要なので松葉杖を貸し出した。

次の日来院された際痛みは半分程になり整形外科のドクターからも肉離れの診断が出た。
出来るだけ毎日来て頂き一週間後には日常生活に支障が出ない程に回復した。

基本的には片足で荷重をかけ痛みがなく更に片足でケンケンをしながら移動して頂き痛みが出なければ完治とする。
肉離れの様な急性期の外傷に関してはとにかくすぐにRICE処置(Rest安静Ice冷却Conplession圧迫Elebation挙上)を行うと回復が早く予後が良好である。


●患者様データ
40代女性 肉離れ

秋は運動会などで急に運動するケースが見られます。外傷にも気をつけたい季節ともいえますね。
朝夕はだいぶ涼しくなり、やっと秋らしくなってまいりました。

秋と言ったら、スポーツの秋・実りの秋そして"食欲の秋"ということで
先日、スタッフみんなで天ぷらパーティーを開催しました。

天ぷら鍋をみんなで囲み、旬野菜のナスにカボチャにキノコ、鶏肉は唐揚げにしました。
作りたて・揚げたてのあまりの美味しさについつい食べ過ぎてしまい、
翌日は少し胃がもたれてしまいました(((^^;)

食欲の秋だからといって、食べ過ぎには気を付けないといけないですね。
そこで、胃腸の調子を整えるツボを少し紹介です。
《合谷》手の人差し指と親指の骨が合流する所からやや人差し指よりにあり、
このあたりのさわって分かる"くぼみ"。
《足三里》ひざを曲げるとお皿の下にくぼみが出来ますが、
そのうち外側のくぼみから指4本分下がったところ。
《中カン》みぞおちとへそを結んだ線上の中央。
これらのツボをゆっくりと、気持ち良い範囲でマッサージしてあげると効果的です。

この時期は夏の疲れも出やすく、胃腸症状でお困りの患者さんも多く来院します。
胃腸の調子を整え、"食欲の秋"美味しいものを堪能したいものですね。
治療方法は様々ありますので、お気軽にご相談ください。

2013.10.02 コーレス骨折
コーレス骨折は、手首の親指側の骨折の事です。
今回はコーレス骨折の治療で固定を取ったあとのリハビリで
来院された患者さんの事を書かせて頂きます。

初診時は、固定をとったばかりで常に指や手首が火照り、
少し動かすだけでも痛みがあり動かせない状態でした。

治療として、手首をアイシング・腕の指圧・AKAという手首と指の整体の治療をしました。
最初の1ヶ月は出来るだけ毎日来院してもらいました。
炎症も収まり、手首の可動域(動く範囲)もだいぶ回復したので、
アイシングで冷やす治療から、手首を温める治療で血流改善をしていきます。

2ヶ月たつと手首の可動域はほぼ正常になり、動かした時の痛みは親指と小指に少し残るくらい。
ただ指の可動域が元のように回復しませんでした。

3ヶ月たった時、最初は握る事も出来なかった左手が、右手の半分くらいまで握力が回復し、
指の可動域もこわばりが残る程度になりました。

今では、週に1、2回の通院になりました。
お風呂やプールでの手首、指の運動を積極的に行って頂いたことも
順調な回復につながったと感じます。

骨折や脱臼の固定後の痛みや筋肉・関節のこわばりは、そのままにしておいても治りません。
早期に治療をはじめ、改善していかなければ、動きにくさや症状が残ってしまう事もあります。

心配な事や、聞きたい事などありましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。

●患者様データ
60代 女性