2015.07.28 肩関節脱臼
「娘が肩を押さえたまま、泣き止まないんです」
電話越しからでもうかがえる、お母さんの緊迫した声。

その後、抱き抱えられて、二歳の女の子が来院しました。

園児服を脱がそうとした際、肘が引っ掛かって後方に引っ張られたとのこと。
お母さんの話と診察から、肩関節の脱臼(関節が外れる)と、病態把握。
脱臼の場合、関節を元の位置に戻さない限り、「痛みが持続する」のが特徴です。
凄く痛かったと思います。

今回は、患者さんに極力負担のない「外転挙上法」にて、整復。
「こくっ」と、音がなり、無事戻りました。
すぐに泣き止み、上がらなかった肩を動かしながら、「バイバイ」をしてかえっていきました。

関節がまだゆるい小児の場合、軽く腕を引っ張った、転んで手をついただけでも、
脱臼することがあります。

寿徳堂は、国家資格「柔道整復師」が複数人在籍する整骨院です。
骨折、脱臼、捻挫等、お困りの際は是非連絡してください。

補足ですが。
肩関節が整復できたかどうかの確認に、ぬいぐるみを使います。
私の机の横には、可愛いミニーちゃんが座っていますよ。(^◇^)

院長 飯島寿徳
長野県上田市は、地域での様々な活動が盛んな土地柄です。
地域活動中、腰と左の太ももの裏側に痛みが出て来院された方がいました。
1回目の治療で、アイシングと鍼治療を行い、2回目の時には、大分痛みが引きました。

5回目の治療後の地域活動にて、左のおしりと鼠径部(足のつけね)に、いつもと違う痛みがでたと聞き、
排便、排尿の状況を確認したところ、尿が出にくいとの回答。さらに検査で、おしり周りの触感に左右差がありました。
そこで、すぐに病院へ行って頂きました。

病院では、『腰椎椎間板中心性ヘルニア』という診断がでて、すぐに緊急手術となりました。
便秘や下痢、排尿の切れの悪さなどは個人差があり、よくあるととらえる方も多いですよね。
ただし、腰痛がでてから、そのような症状が出るものに関しては、「膀胱直腸障害」が疑われます。
これは、脊髄に何らかの圧迫や炎症がある状態です。
そのまま放置して置くと、最悪の場合、麻痺によって下半身不随になる可能性もある危険なサインです。

腰痛で訪れる患者様は圧倒的に多いです。
一言で「腰痛」といっても、いろいろなケースが考えられるので、当院では、問診と検査に時間をかけています。
初心と初診をわすれず、患者様にとって早期発見、早期治療を第一優先にするのが、院長の方針です。

そのため、他の整骨院に比べて、問診や検査に時間がかかったり、病院を紹介させていただいたりすることが多いかもしれません。
何卒ご理解、ご協力の程お願いいたします。