遠方から数カ月間来院されている80代の女性。

症状は左膝から足先にかけての痛みとしびれ。
整形外科で坐骨神経痛の診断で、週に二回訪問マッサージも受けているが
経過が芳しくないとのこと。
当院でトリガーポイント針治療、指圧、電気治療を三回行ったが、
全く変わらない状態だった。

改めて再検査を実施したところ、左足の脈が弱い所見がみつかった。
そこで、坐骨神経へのアプローチから下肢の血管へのアプローチへと変更した。
すると直後から左足が暖かくなってきた。
次の来院時、経過を訪ねると、押し車を押して畑まで歩くことができたと
にこにこ笑いながら話してくれた。

坐骨神経痛と下肢の動脈硬化症は症状が似ているため、鑑別が必要な疾患てある。
ある一定期間経過観察して効果が認めないようなら再検査の上、
改めて一からの病態把握と治療プランの練り直しが必要である。

●患者様データ
80代女性 下肢の動脈硬化症
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