現在、日本は年齢寿命では『世界一長寿』となっている。
しかしそれに伴い、長く生きても病気などに苦しむ期間も延びているというデータが発表され、
いわゆる『健康寿命』が重要となっている。

『健康寿命』を縮める病気や障害を調べた結果、最も負担度が重かったのは『腰痛』であった。
腰痛は、死に直結しないが日常生活に支障をきたすつらい症状である。

さらに厚生労働省研究班の調査では、現在腰痛の人は全国に推定2800万人おり、
特に40代から60代の約4割は腰痛で悩んでいることがわかった。
この結果は寿命までの長い年月、腰痛とつきあっていかなければならない現実をあらわしている。

ここで腰痛の原因や症状にスポットをあててみると、
日本整形外科学会と日本腰痛学会によると、原因不明の腰痛は全体の8割を占めるという。
原因不明の急激な腰痛には抗炎症薬や鎮痛薬などの「薬物療法」がつよく勧められている。
3ヶ月以上痛みが続く慢性腰痛では安静よりも運動が効果的で、ストレッチやウォーキングなどの運動がお勧めだ。それは、適度な腹筋・背筋をつけることで腰を支える効果がアップするからである。
また、仕事や人間関係などのストレスも腰痛の引き金となることもわかってきた。
このため、慢性腰痛では抗不安薬、抗うつ薬等の精神科領域の薬剤も有効な治療薬にあげられている。

いまや『国民痛』ともいえる『腰痛』は、近年様々な治療方法がでてきているものの
根本的治療はまだまだ模索中てあるのが現状である。
若いうちから腰痛をやわらげて上手く付き合っていくことが、『健康寿命』をのばす鍵であることは明確である。

参考:読売新聞、朝日新聞
Secret

TrackBackURL
→http://jutokudo-blog.com/tb.php/159-0aa0c204