約半年程前、両脇を抱えられて来院した女性の患者様がいました。
症状は『両手両足の力が入らない』というものでした。
以前にも同じ症状になり、その時も仕事などが忙しくゆっくり体を休めたら改善したとのこと。

今回病院で検査を受けたところ、カリウム値が低くなっているが、
何が原因か調べてみないと分からないとのことでした。
「カリウム」は筋肉の働きに大きく関係します。
数値が低いと、筋肉に力が入らなくなったり、感覚が鈍くなったります。

そこで当院では、両手両足に力が入らなくなったのが初めてではなかったこと、
これを【周期性四肢麻痺】と言います。
そして、【女性】であること、
普段から【血圧が高い】、血液検査で【低カリウム】
というキーワードから、
可能性のひとつとして

『原発性アルドステロン症(コン症候群)』がある事をお話ししました。
これは腎臓の上にある「副腎」に問題があると起こる病気です。

そしてそれから半年後の先日、
『病院でも原発性アルドステロン症の疑いがある。
と言われ、精密検査を重ねやっと結果が出て副腎に良性腫瘍がありました。』
とご家族の方から伺いました。

来院する患者様は様々な症状を訴えて来院します。
大事なのは何故その症状が出ているのかの原因です。
原因が内科疾患である事はごく稀ですが、その稀なものを見逃さないように常に念頭に置き診療しています。
そして、鍼灸整骨院の施術適応外と、病態把握した際には、
迅速に専門医に紹介します。

当院は勤務する全員が厚生労働大臣認定の国家資格を保持しております。
筋肉関節の知識は勿論の事、内科疾患を含めた医学全般を学んできております。
是非、安心してご来院ください。

●患者様データ
40代 女性

柔整師 松島
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