2016.06.01 鍼のお話3
鍼のお話3 使い捨て鍼のお話です。

寿徳堂の鍼治療では、開業以来、全て滅菌済みの使い捨て鍼を使用しています。
患者さんに打つ前に、1本1本封を開け、抜いた後に廃棄します。
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太さや長さで色分けがされています。

改めて使い捨て鍼について書いたのは、ふと「鍼は、消毒して再度使っているのでは?」と不安になられる方もいらっしゃると思ったからです。

昔は、注射器と同じように、鍼も消毒してつかい回すというのが普通の時代もありました。
しかしながら、C型肝炎をはじめとする感染症の危険が判明し、注射器と同様に今の時代の鍼治療は、使い捨ての鍼というのがスタンダードです。


そして、この使い捨て鍼に大切なのは、『滅菌済み』であるということです。
似たような言葉があるのでここで整理しておきます。
滅菌→熱・薬品・加圧・放射線などによって細菌を死滅させること。
殺菌→細菌を殺すこと。熱などの物理的方法と,薬剤による化学的方法とがある。
除菌→有害な菌を取り除くこと。
(大辞林 第三版より)

殺菌と滅菌の大きな違いは、
殺菌とは「菌を殺すという事自体をさしており、その結果までは表していない」ということです。
つまり、「殺菌」は行為なので、殺菌後に菌が残っていたとしても「殺菌」と言えるのです。

まとめますと、当院の鍼治療は「滅菌、使い捨て鍼」です。
感染の心配はありません。安心して、鍼治療を受けていただければと思います。

飯島寿徳
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