2020.08.30
鑑別診断の重要性(施術していく領域の患者様か否かの判断)
鑑別診断の重要性(当院で、施術していく領域の患者様か否かの判断)を痛感した出来事があった。
4ヶ月まえから、肩関節の痛みがとれないという女性が来院。
初診時の、症状および検査所見は、以下。
・自発痛(関節を動かさなくても痛みがある)
・夜間痛(就寝中、痛みで目が覚める)
・朝方、痛みと共に咳がでる。
・起床時、痛い方の腕を一方の手で持ち上げないと、起きれない。
・最近は、野菜を切るのにも、激痛。
・痛みのために、自力で肩をあげるのも90度位までで、やっとこ。
辛さで、険しい顔と、眉間にシワを寄せ、お話していただいた。
単なる、関節の痛みにしては、経過が芳しくなく、しっくりしない。
整形外科の受診歴があり、問診のみで『五十肩』の、診断。
レントゲン検査は、無く、薬の処方もなし。
内科は、3ヵ所回り、肺のレントゲンをとり、3ヵ所目で始めて「逆流性食道炎」の診断。
しかし、薬を飲んでも症状の改善はなし。
初診は、低周波・肩関節のAKA(関節の整体)
ハイボルテージ(除痛を効果が高い電気治療)
鍼灸施術で様子をみた。
翌日、来院していただき、経過をお伺いしたところ、全く症状に、変化なし。
整形外科の受診歴は、あるが、
・自発痛
・夜間痛
・原因不明の咳
・施術をしても、全く症状に変化なし
が、どうしても気になり、改めてセカンド・オピニオンもかね、
別の整形外科に紹介。
検査の結果は、レントゲン上に「骨融解像」(骨が溶けている)を認め、すぐに、総合病院に紹介。
更なる、検査の結果 「肺癌による、骨転移」の診断。緊急手術となり、
骨へのボルトをいれる固定術および、肺癌に対する放射線治療が開始された。とのこと
後日、患者様から、すぐに病院を紹介してもらったことへの
お礼のお手紙を頂いた。その文面の中に、総合病院の主治医から、「内科疾患を疑った整骨院の先生の勘が素晴らしい」との一文があり、ありがたいと共に、大事に至らなかったことに胸を撫で下ろした。
今回の、症例のポイントは、
①整形外科を受診したとしても、1から検査をすること。
②自発痛、夜間痛の経過の大切さ
③咳などの内科的症状の有無
④迷ったら、すぐに、医師に紹介
である。
当院は、この8月でお陰様で開業12周年。
その、節目に、
『鑑別診断』(当院で、施術していく領域の患者様か否かの判断)の、重要性をひしひしと感じた一例であった。
今後も、初心を大切に
決して「おごり・思い込み」をすることなく、基本を大切にしていきたい。
院長 飯島寿徳
4ヶ月まえから、肩関節の痛みがとれないという女性が来院。
初診時の、症状および検査所見は、以下。
・自発痛(関節を動かさなくても痛みがある)
・夜間痛(就寝中、痛みで目が覚める)
・朝方、痛みと共に咳がでる。
・起床時、痛い方の腕を一方の手で持ち上げないと、起きれない。
・最近は、野菜を切るのにも、激痛。
・痛みのために、自力で肩をあげるのも90度位までで、やっとこ。
辛さで、険しい顔と、眉間にシワを寄せ、お話していただいた。
単なる、関節の痛みにしては、経過が芳しくなく、しっくりしない。
整形外科の受診歴があり、問診のみで『五十肩』の、診断。
レントゲン検査は、無く、薬の処方もなし。
内科は、3ヵ所回り、肺のレントゲンをとり、3ヵ所目で始めて「逆流性食道炎」の診断。
しかし、薬を飲んでも症状の改善はなし。
初診は、低周波・肩関節のAKA(関節の整体)
ハイボルテージ(除痛を効果が高い電気治療)
鍼灸施術で様子をみた。
翌日、来院していただき、経過をお伺いしたところ、全く症状に、変化なし。
整形外科の受診歴は、あるが、
・自発痛
・夜間痛
・原因不明の咳
・施術をしても、全く症状に変化なし
が、どうしても気になり、改めてセカンド・オピニオンもかね、
別の整形外科に紹介。
検査の結果は、レントゲン上に「骨融解像」(骨が溶けている)を認め、すぐに、総合病院に紹介。
更なる、検査の結果 「肺癌による、骨転移」の診断。緊急手術となり、
骨へのボルトをいれる固定術および、肺癌に対する放射線治療が開始された。とのこと
後日、患者様から、すぐに病院を紹介してもらったことへの
お礼のお手紙を頂いた。その文面の中に、総合病院の主治医から、「内科疾患を疑った整骨院の先生の勘が素晴らしい」との一文があり、ありがたいと共に、大事に至らなかったことに胸を撫で下ろした。
今回の、症例のポイントは、
①整形外科を受診したとしても、1から検査をすること。
②自発痛、夜間痛の経過の大切さ
③咳などの内科的症状の有無
④迷ったら、すぐに、医師に紹介
である。
当院は、この8月でお陰様で開業12周年。
その、節目に、
『鑑別診断』(当院で、施術していく領域の患者様か否かの判断)の、重要性をひしひしと感じた一例であった。
今後も、初心を大切に
決して「おごり・思い込み」をすることなく、基本を大切にしていきたい。
院長 飯島寿徳
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